熊本マリさんを取材


 今日は、都内某所でピアニストの熊本マリさんを取材。
 あでやかな美しさをもった女性であった。きれいな人を取材すると、「なんだか今日は得したな~」という気分になる(笑)。

 取材準備として、彼女のソロ・アルバムをあれこれ聴くと同時に、著書(エッセイ集)『ラ・ピアニスタ』や『音よ、耀け』を読んでいった。

 最近は『おもいッきりテレビ』の常連ゲストとしてお茶の間にもおなじみの熊本さんだが、私の世代だと、スペインの作曲家フェデリコ・モンポウの作品を集めたアルバムで「国際派美人ピアニスト」としてさっそうとデビューしたときのイメージが強烈である(てゆーか、私は彼女がデビューするまで、モンポウという人の名前すら知らなかった)。

 以後、モンポウの全作品をレコーディングし、モンポウの伝記を自ら邦訳するなど、「日本一のモンポウ弾き」の名をほしいままにした熊本さん。その後はタンゴやキューバ音楽、バロックまで、さまざまなジャンルの音楽に果敢に挑んでこられた。

 タンゴやキューバ音楽、バッハも悪くないけれど、やっぱり私は、モンポウの作品を取り上げた一連のアルバムが、熊本さんの作品の中ではいちばん好きだ。
 音楽史的にモンポウがどんな位置づけの人であるのか、正直私にはよくわからないのだが、ラヴェル/ドビュッシー/サティらのフランス印象派のピアノ曲を、もっと色彩感豊かに、もっと情熱的にした感じの音楽。とってもよいですよ。

 エッセイも、気取りのない平明な語り口に好感がもてる。
AUTHOR: VanTomio
URL: http://www.mypress.jp/v2_writers/van1977/
IP: 219.126.193.78
DATE: 03/22/2006 22:18:08
[取材力に感動しました。]
いつも楽しく拝見させていただいておりますのVanTomioでございます。

前原さんが最近発売された本を読ませていただきました。
「あの方」に鋭い質問を連発されているのを見て、前原さんは田原総一郎を超えた!と思ってしまいました(笑)。

某ジャーナリスト(ヤクザ物に強い)が「あの方」の話をまとめた本を以前読みましたが、取材力が全然違います。前原さんの本を読み、某ジャーナリストは一体どこで何を取材したんだろうか?(爆)と思えて仕方ございません。

これからも価値ある著作を世に出して下さいね。
ではでは。
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Profile 

前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。56歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴32年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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●「mm(ミリメートル)」は、私のイニシャル「MM」のもじりです。

●私の大好きなギタリスト・渡辺香津美氏は、ご自身のイニシャル「KW」をもじった「KW(キロワット)」を、公式サイトのタイトルにしておられます(同名のアルバムもあり)。それにあやかったというわけです。

●あと、「1日に1ミリメートルずつでもいいから、前進しよう」という思いもこめられています(こじつけっぽいなあ)。

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