デビッド・アレン『ストレスフリーの仕事術』


ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則
(2006/05/18)
デビッド アレン

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 デビッド・アレン著、田口元監訳『ストレスフリーの仕事術――仕事と人生をコントロールする52の法則』(二見書房/1575円)読了。

 著者は、個人用のワークフロー管理手法である「GTD(Getting Things Done)」の提唱者として知られる。
 以前、著者が「GTD」の基本を解説した『はじめてのGTD――ストレスフリーの整理術』を読んだことがある。そのときにはピンとこなかったのだが、先日読んだ『WILLPOWER 意志力の科学』で「GTD」が好意的に紹介されていたのを読んで、「もう一度『GTD』について学んでみようか」と思ったしだい。

■参考→ 「誠 Biz.ID」:Getting Things Done(GTD)まとめ

 本書は、「GTD」を取り入れている人向けに著者が発行する無料メルマガをまとめたもの。ゆえに、「GTD」の基本を教えるというより、「GTD」の背景にある哲学を、さまざまな角度から掘り下げたコラム集になっている。

 「たかがライフハックに、哲学とは大げさな……」と思う向きもあろうが、本書には哲学的としか言いようのない深みのある言葉が随所にある。たとえば――。

 最近、リズムについてよく考える。生活や仕事の中にリズムを作り出せば、物事がスムーズに進むことを学んだ。
(中略)
 自然なリズムにはエネルギーがある。こうしたリズムがなければ、自分でわざわざエネルギーを作り出さなくてはいけない。だがいったんリズムを作ってしまえば、あとはそのリズムが満ちる頃にその場所にいればいいだけだ。それだけでエネルギーが湧いてくる。しかし、そうしたリズムも永遠ではない。



 このように、整理術やライフハックについて語っているにもかかわらず、人生万般に通ずる深みが、著者の言葉にはあるのだ。
 「GTD」それ自体も、考えてみれば心理学的・哲学的な側面をもつもので、たんなる整理術・仕事術の域を超えている。

 自分の仕事に「GTD」を取り入れることにはまだ迷いがある私だが、基本的な考え方は納得できる。

 監訳者の田口元による解説も、簡にして要を得た優れたもの。忙しい人はとりあえず解説だけ読めば、「GTD」の概要がつかめる。

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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