竹熊健太郎『ゴルゴ13はいつ終わるのか?』


ゴルゴ13はいつ終わるのか? 竹熊漫談ゴルゴ13はいつ終わるのか? 竹熊漫談
(2005/03/18)
竹熊 健太郎

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 竹熊健太郎著『ゴルゴ13はいつ終わるのか?』(イースト・プレス)読了。

 9年前に出た本で、「竹熊漫談」シリーズの第2弾。
 第1弾『マンガ原稿料はなぜ安いのか?』は刊行直後に買って読んだのだが、これは買う気がしなかった。
 というのも、本書の目玉となっている「大河マンガ結末予想」(『ガラスの仮面』『美味しんぼ』『ゴルゴ13』を取り上げている)は、雑誌『マルコポーロ』に掲載された時点で読んでいたから。

 ふと思い出して中古で購入してみたところ、1冊の本としてなかなか面白かった。

 「大河マンガ結末予想」(元記事のタイトルは、「三大人気『大河マンガ』の最終回はこうだ!」)が掲載されたのは『マルコポーロ』1993年5月号で、もう21年前なのに、取り上げた大河マンガが3つともまだ終わっていないのはスゴイ(笑)。

 ちなみに、『マルコポーロ』は「ナチ『ガス室』はなかった」というトンデモ記事のせいで廃刊になった経緯ばかりが有名だが、花田紀凱が編集長になる前のサブカル路線のころは、じつに面白い雑誌だった。

 本書の場合、ストレートなマンガ評論は前半のみで、後半は竹熊自身の自分史を綴ったエッセイとオタク文化論になっている。
 「竹熊の自分史など知りたくもない」と思う向きもあろうが、これが意外なほど面白い。オタク第一世代の自分史は、そのまま濃密な「オタク文化黎明期の記録」になっているからである。

 発刊から9年を経たいま読むと、本書に綴られた“マンガおよびアニメのこれから”が、かなり鋭く現状を言い当てたものになっている。竹熊の、編集家としての嗅覚の確かさを証明する1冊ともいえよう。

■関連エントリ→ 竹熊健太郎『篦棒な人々』レビュー

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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