ロジャー・E・バックハウスほか『資本主義の革命家 ケインズ』


資本主義の革命家 ケインズ資本主義の革命家 ケインズ
(2014/08/28)
ロジャー・E・バックハウス、ブラッドリー・W・ベイトマン 他

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 新幹線の中で読んだ2冊目が、ロジャー・E・バックハウス、ブラッドリー・W・ベイトマン著、西沢保監訳、栗林寛幸訳『資本主義の革命家 ケインズ』(作品社/2592円)。書評用読書。

 イギリスとアメリカを代表する経済学史家・ケインズ研究者が、リーマン・ショック後の金融危機をふまえて書いた、21世紀のケインズ入門。一般向けに書かれているので、私のような経済学のシロウトにも十分理解できる。

 ケインズの生涯や業績についてもひととおり触れられているが、何より、ステレオタイプなケインズ解釈を超えた新たなケインズ像を提示する再評価の書として刺激的だ。

 タイトルが示すとおり、著者たちはケインズが資本主義についてどう見ていたかの解説に、かなりの紙数を割いている。ケインズは、「資本主義の道徳的な脆弱さ」を危惧していたという。
 資本主義の孕む限界と可能性についてのケインズのヴィジョンは、「グローバル資本主義」が世界経済にもたらす危機が露呈し始めたいま、いっそうの光彩を放つものだ。

■関連エントリ→ スポンヴィル『資本主義に徳はあるか』レビュー

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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