赤崎勇『青い光に魅せられて』ほか


青い光に魅せられて 青色LED開発物語青い光に魅せられて 青色LED開発物語
(2013/03/26)
赤﨑 勇

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 昨日は名古屋大学で、先ごろノーベル物理学賞を受賞された天野浩教授を取材。

 赤崎勇著『青い光に魅せられて――青色LED開発物語』(日本経済新聞出版社)、中嶋彰著『「青色」に挑んだ男たち』(日本経済新聞社)、垂井康夫著『世界をリードするイノベーター/電子・情報分野の日本人10人』(オーム社)など、関連書籍・記事を読んで臨む。

 電子工学とか半導体工学とか、私にとっては思いっきり苦手分野なのだが、1日かけて関連書籍を熟読して取材準備をするうち、「よし、これで青色LEDについて完璧に理解したぞ」という気分になる(錯覚ですがw)。ライターの仕事は一夜漬けの勉強のくり返しなのだ。

 青色LEDの開発というと、今回の3人の受賞者の1人、中村修二さんをめぐる物語(=地方の小さなベンチャー企業にいた中村氏が、日本を代表する巨大企業群に打ち勝った「プロジェクトX」的物語)に注目が集まりがちである。

 しかしじつは、赤崎・天野という親子ほど年の離れた師弟研究者による「我ら二人荒野を征く」的な師弟共戦のドラマも、同じくらい感動的なのだ。

 天野教授は取材等が殺到し、人生でいちばんご多忙な時期であるはず。昨日も、私たち以外に数社の取材をまとめて受けておられた。
 インタビューは私たちが最後から2番目。おつかれのはずなのに、とても気さくに、ていねいに語ってくださり、楽しくも感動的な取材になった。

 私の30年近い取材経験をふまえていつも感じていることだが、各界一流の人物というのは例外なく謙虚である。自分に確固たる自信があるから、目下の者に威張り散らして「自分の力を確認」する必要がないのだ。

 「でも、私の知ってる◯◯さんは一流だけど傲慢だよ」と思う向きもあろうが、そういう人は「真の一流」ではないのだ。業界の位置づけ的に一流であったとしても、人間的には。

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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●「mm(ミリメートル)」は、私のイニシャル「MM」のもじりです。

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