2014年に聴いた音楽BEST10


Chocolate BoosterChocolate Booster
(2014/01/18)
KIYO*SEN、大高清美 他

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 2014年のBEST10、今日は音楽(CDアルバム)編である。
 日常的には古い音楽を聴くことのほうが多い私だが、ここでは今年発表されたアルバムに絞る(ただし、『スピニング・グローブ』と『時の扉』のみ、昨年12月発売)。

 順不同。当ブログにレビューを書いたものについてはリンクを貼る。

KIYO*SEN『Chocolate Booster』
――聴いた回数でいえば、たぶんこのアルバムが今年最高。つまり、今年のマイベスト1といってもよい。

ネイザン・イースト『Nathan East』
――世界最高峰のベーシストが、40年のキャリアで初めて放ったソロ・アルバム。ジャンルを超越した、極上の「大人の音楽」。ヴォーカル曲とインスト曲、エレガントな曲と躍動感あふれる曲が入れ替わりに登場し、静と動のダイナミズムを織り成す。

渡辺香津美『スピニング・グローブ』
――「21世紀の『スパイス・オブ・ライフ』」という趣の、知的なハイパー・テクニカル・フュージョン。

パット・メセニー・ユニティ・グループ『KIN (←→)』
――「ライル・メイズ抜きのPMG」という趣。PMGの『スティル・ライフ』『レター・フロム・ホーム』をしのぐかもしれない出来。

ゲスの極み乙女。『魅力がすごいよ』
――「ブランドXがJ-POPを演っているようなバンド」という印象。凝ったアレンジに音数の多いテクニカルな演奏と、キャッチーこの上ない楽曲の「落差の魅力」にシビれた。

ミシェル・ンデゲオチェロ『コメット・カム・トゥ・ミー』
――初期のゴリゴリ・ファンク路線とは別物で、1980年代のジョニ・ミッチェルのような透明感。

ベン・ワット『ヘンドラ』
――「エヴリシング・バット・ザ・ガール」のベン・ワットが、ネオアコ屈指の名盤『ノース・マリン・ドライブ』以来、じつに31年ぶりに放ったセカンド・ソロ。かつて『ノース・マリン・ドライブ』を愛聴した身としては期待半分・不安半分で聴いたのだが、期待を上回る出来だった。エレクトリック楽器も駆使したバンドサウンドなのに、『ノース・マリン・ドライブ』と共通する“冬の陽射しのような質感”を湛えているのだ。
 
薬師丸ひろ子『時の扉』
――アイドルとしてのデビューから35年目の、見事な成熟。じつによい年の取り方をしている。

黒船『CROSSOVER』
――奄美島唄と津軽三味線とコンテンポラリー・ジャズの、絶妙なる融合。

BABYMETAL『BABYMETAL』
――五十ヅラ下げて気恥ずかしいのだが、じつはよく聴いたアルバム。よくも悪くも日本からしか生まれ得ない音楽で、これぞ「クールジャパン」だと思う。楽曲の完成度は高いし、中元すず香の伸びやかなヴォーカルは素晴らしい。

次点
矢野顕子『飛ばしていくよ』
――矢野顕子の音楽をこよなく愛する私だが、このアルバムはあまり評価できなかった(くわしくはレビューを)。それでも、5年半ぶりのオリジナルアルバムだったのに、BEST10のリストに名前すら入れないのはファンとして気が咎める。……という複雑な思いを込め、次点扱い。

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Profile 

前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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●「mm(ミリメートル)」は、私のイニシャル「MM」のもじりです。

●私の大好きなギタリスト・渡辺香津美氏は、ご自身のイニシャル「KW」をもじった「KW(キロワット)」を、公式サイトのタイトルにしておられます(同名のアルバムもあり)。それにあやかったというわけです。

●あと、「1日に1ミリメートルずつでもいいから、前進しよう」という思いもこめられています(こじつけっぽいなあ)。

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