TRI-Offensive『TRI-Offensive』


TRI-OffensiveTRI-Offensive
(2009/06/24)
TRI-Offensive

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 「TRI-Offensive(トライ・オフェンシヴ)」の2009年のアルバム『TRI-Offensive』(キングレコード)を聴いた。

 若手№1ギタリスト・菰口(こもぐち)雄矢がまだ21歳だったころ、彼を核として結成された「ネオ・プログレッシヴ・ジャズ・ロック・トリオ」の、唯一のアルバム。

 現在はTRIXのメンバーである菰口雄矢は、昨年初のソロ・アルバム『picture』を発表したが、これは意外にアコースティック色が濃く、スムースジャズのような内容で、私にはピンとこなかった。

 だが、本作は素晴らしい。小森啓資(KENSO)と岡田治郎(PRISM)という鉄壁のリズムセクションに脇を固められ、じつに気持ちよさそうにギターを弾きまくっており、痛快無比。



 上に貼ったのは、アルバムのオープニングナンバー「フェイト・オブ・ジ・アズール」。この曲だけで、ハイパーテクニカル・フュージョンが好きな人はノックアウトされるであろう。渡辺香津美の大傑作「ハイパーK」を彷彿とさせる曲だ。

 アルバムのほぼ全編にわたって、このような疾走感みなぎるハイパーテクニカル・チューンがつづく。
 曲構成は変拍子が多用された複雑なものなのに、聴いた印象はすこぶる流麗で、複雑さを意識させない。また、メンバー3人がそれぞれすごいテクニックを披露しているのに、頭でっかちな印象がなく、ポップで聴きやすい。しかも、どの曲もバワフルで、聴いていて心が浮き立つ点もよい。

 何より驚かされるのは、21歳にして、菰口がすでにギタリストとして完成されているところ。
 そのうえ、王子様然としたさわやかなイケメン。さぞかしモテることだろう。

 このトリオが1作で終わってしまったらしいのが惜しまれる。こういうアルバムをもう1枚作ってほしい。

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Profile 

前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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●「mm(ミリメートル)」は、私のイニシャル「MM」のもじりです。

●私の大好きなギタリスト・渡辺香津美氏は、ご自身のイニシャル「KW」をもじった「KW(キロワット)」を、公式サイトのタイトルにしておられます(同名のアルバムもあり)。それにあやかったというわけです。

●あと、「1日に1ミリメートルずつでもいいから、前進しよう」という思いもこめられています(こじつけっぽいなあ)。

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