デボラ・コールマン『I Can't Lose』ほか



 一昔前まで、女性のブルース・ギタリストは珍しい存在だったと思うのだが、1990年代あたりから増え始め、いまや女性のほうが目立っているくらいだ。
 
 とくに最近は、白人の若い女性ブルース・ギタリストも多い。
 しかも、ソロアルバムを何枚も出しているような人はみんな美人で色っぽく、まさに「百花繚乱」の趣がある。


 ジョアン・ショウ・テイラーとか、


 サマンサ・フィッシュとか、


 アナ・ポポヴィッチとか、


 ダニー・ワイルドとか、

 で、もう少し上の世代だとスーザン・テデスキ、キャロリン・ワンダーランド、スー・フォーリーなどがいる。目立っているのは総じて白人ギタリストで、黒人女性のほうが少ないという逆転現象が起きているのだ。

 でも、一連のブルース・ウーマンの中で私がいちばん気に入っているのは、黒人のデボラ・コールマンだ。

 私はまだ『I Can't Lose』『Soft Place to Fall』『Livin' on Love』という3枚のアルバムを聴いただけのにわかファンだが、この人はスゴイと思う。
 彼女の音楽は、クールで都会的なモダン・ブルース。一般ロック・ファンにも十分受け入れられるであろう、ブルース・ロック色の濃い音だ。

 そして何より、日本人受けするブルースだと思う。
 彼女の代表曲の一つ「My Heart Bleeds Blue」など、日本語に訳して日本の歌手に歌わせたら絶対ハマるはず。「泣きのメロディー」に「泣きのギター」なのである。



 この「Memory Lane」↓も、よい意味でニューミュージック的で、日本人好みの曲だ。



 もちろん、もっと本格的なブルースを演らせてもバツグンだ。ギターもヴォーカルも素晴らしい。
 まだ日本での知名度は低いが、もっと売れてしかるべきアーティストだろう。

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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●「mm(ミリメートル)」は、私のイニシャル「MM」のもじりです。

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●あと、「1日に1ミリメートルずつでもいいから、前進しよう」という思いもこめられています(こじつけっぽいなあ)。

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