オジロマコト『猫のお寺の知恩さん』



 オジロマコトの『猫のお寺の知恩さん』(ビッグコミックス)の1巻を電子書籍で購入。
 『ビッグコミックスピリッツ』で最近気に入っている作品。

 『闇金ウシジマくん』がもうすぐ連載終了してしまうので、「終わったらもう『スピリッツ』読むのやめようかなァ」とも思ったのだが、とりあえずこの『猫のお寺の知恩さん』がある限りは読みつづけよう。→作品詳細(第1話試し読みあり)

 『富士山さんは思春期』がとてもよかったオジロマコトだが、本作も彼女(女性だということを最近知った)の美点が存分に発揮されている。美点とは何かといえば、健康的なエロティシズムである。

 この『猫のお寺の知恩さん』は、県外の高校に進学することになった主人公の男の子・源が、高校のある町で遠戚が営む古寺に下宿する物語。寺には、3歳年上で幼なじみの「知恩ねーちゃん」がいた。
 遠い親戚(血はつながっていない)とはいえ、若い娘と一つ屋根の下に暮らすことになった思春期の源は、何かとドキドキして……というストーリー。
 往年の大ヒット作『翔んだカップル』以来、時折現れる「一つ屋根の下」系ラブコメという感じだ。

 もっとも、いまのところはラブコメというより「ほのぼの癒し系田舎暮らしストーリー」なのだが、ヒロイン・知恩さんの描き方が素晴らしくエロい! とくにエッチなシーンがあるわけではないのだが、エプロンにジーパンの後ろ姿や、うなじのアップを描いただけでエロい! 

 エロティシズムとは本来このようにほのかに薫るものであって、そのものずばりの性描写などより、本作のフェチ的描写のほうがよっぽどエロティックである。

 もっとも、オジロマコトは過去に成人マンガも手がけているようだが、本作のような健康的エロのほうが彼女の本領が発揮されていると思う。

 知恩さんがフツーに服を着たうしろ姿を描いただけでエロいのはすごい。
 私にとっては、星里もちるの『本気のしるし』以来十数年ぶりに、「二次元のヒロインが生身の女性よりエロく見えた」マンガ。

関連記事

トラックバック

コメント

コメントを残す

Secret


Guide 

   →全記事インデックス

Profile 

前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

Counter 

メールフォーム

★私にご用の方はここからメールを下さい。

お名前
メールアドレス
件名
本文

最近の記事

マイ「神曲」ベスト100

カテゴリー

タイトルの由来

●「mm(ミリメートル)」は、私のイニシャル「MM」のもじりです。

●私の大好きなギタリスト・渡辺香津美氏は、ご自身のイニシャル「KW」をもじった「KW(キロワット)」を、公式サイトのタイトルにしておられます(同名のアルバムもあり)。それにあやかったというわけです。

●あと、「1日に1ミリメートルずつでもいいから、前進しよう」という思いもこめられています(こじつけっぽいなあ)。

Archives

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
本・雑誌
27位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
和書
21位
アクセスランキングを見る>>