たしか、昨日までは各メディアとも「胃の腫瘍」とだけ報じていて、ガンと断定してはいなかったと思う。もっとも、報道に接する者はみな「きっとガンなのだろうな」と思っていただろうが…。
私は少年時代から「長嶋よりは王派」だった。
ダイエー時代の王監督のサインボールは、私の宝物だ(これは、タイーホされてしまった高塚猛・前ダイエーホークス社長からいただいたといういわくつきだが)。
王さんにはがんばってほしいと切に思う。
私が昨年取材したある人も、数年前にガンによる胃の全摘手術を受けた方だった。
その取材を通して得た知識によれば、全摘するからといってガンの病状が進んでいるとはかぎらない。早期であってもあえて全摘することで、再発の可能性を格段に低くすることができるのだ。
もっとも、全摘せずに胃の組織を少し残したほうが、術後の食事は楽であるらしい。残った胃が少しずつ復元してくるからである。だが、全摘の場合、当然のことながら胃は復元しようがない。
胃がなくなったぶん消化が悪くなるので、手術後しばらくの間は食事を普通にとることができなくなる。のべつまくなしにつまみ食いするような感じで、少量ずつゆっくり時間をかけて食べるのだという。食欲も、ガクンと落ちるらしい。
ただ、人間の適応能力とはすごいもので、全摘手術から数年がすぎると、手術前とまったく変わらない食生活が送れ、酒すら普通に飲めるという。
王さんにもそれくらい元気になってほしいものだ。
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