エリン・マッカーリー『Love, Save The Empty』


Love Save the EmptyLove Save the Empty
(2009/01/06)
Erin Mccarley

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 エリン・マッカーリーの『Love, Save The Empty』を輸入盤で購入、ヘビロ中。

 エリン・マッカーリーは、2009年にこのアルバムでデビューした米国のシンガー・ソングライター。日本での知名度はまだ低いが、シンガーとしてもソングライターとしても素晴らしい才能をもった人だと思う。

 私自身も、彼女のことを知ったのはつい最近。ネットラジオで偶然「Pony」(このアルバムのオープニング曲)を聴いて、一発でノックアウトされてしまったのである。

 元々カントリーから出発した人だとのことだが、本作を聴くかぎり、カントリー色は隠し味程度。

 ヴォーカルに深い味わいがある。カワイイ声なのにちょっとかすれていて、コケティッシュであると同時にクール。日本でいうと鈴木祥子などに通じる、いわゆる「ツンデレ・ヴォーカル」の系列。好みだ。

 どの曲も、聴いていると映像と物語が鮮やかに浮かぶ。その点では、スザンヌ・ヴェガとかジョーン・オズボーンあたりに近い。エリンはライヴでヴェガの「トムズ・ダイナー」をよく取り上げているようだし、かなり影響を受けているのだろう。

 ただし、ヴェガやオズボーンがニューヨークで育まれた都会派(オズボーンはケンタッキー生まれだが、ニューヨークで青春をすごした)であるのに対し、エリンはテキサス出身でカントリーをルーツにしているとあって、理知的な作風の底には土の香りの明るさが秘められている。
 また、アルバム中には「Bobble Head」のようにロック色の強い曲もあり、そうした曲でのエモーショナルなヴォーカルはスザンヌ・ヴェガというよりアラニス・モリセットのようでもある。

 このアルバムは印象的なメロディーをもった佳曲揃いだし、もっと売れてもよいアーティストだと思う。ルックスもなかなかで、女優みたいだし。
 今年6月に出る予定だというセカンド・アルバム(さっきエリン自身のツイッターを見て得た情報。便利な時代ですなあ)に、大いに期待。


↑これはこのアルバムのEPK(Electronic Press Kit)。


↑タイトルナンバーのオフィシャル・ミュージック・ビデオ。

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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