ザ・ブレッカー・ブラザーズ 『ザ・ヘヴィ・メタル・ビバップ・ツアー'14・イン・ジャパン』



 ザ・ブレッカー・ブラザーズの 『ザ・ヘヴィ・メタル・ビバップ・ツアー'14・イン・ジャパン』(ワードレコーズ)をヘビロ中。
 2014年に日本で行ったリユニオン・コンサートの2枚組ライヴ盤である。

 ブラザーズの一翼であるマイケル・ブレッカーは07年に白血病で早逝してしまったから、そのままのメンツでのリユニオンは不可能なわけだが、マイケルの代役はランディ・ブレッカーの妻である美熟女サックス奏者、アダ・ロヴァッティが務めている。

 「ザ・ヘヴィ・メタル・ビバップ・ツアー」と銘打たれているとおり、このときのツアーは、名盤『ヘヴィ・メタル・ビバップ』(1978年)の全曲再演がウリになっていた。同作は、ブレッカー・ブラザーズの代表作にしてジャズ・ロック史上の金字塔であり、私も大好きなアルバム。
 最近よくある、「往年の名盤・完全再現ライヴ」という、いかにも中高年狙いの企画だ。



 ただ、『ヘヴィ・メタル・ビバップ』収録曲の再演はアルバム全体(13曲)の半分以下であり、たんなる「名盤再現」の枠に収まるものではない。
 ノスタルジーを味わうというより、最先端のジャズ・ロック/ハイパー・テクニカル・フュージョンの好ライヴ盤として楽しめる。

 代役のアダ・ロヴァッティも含め、すべての奏者が素晴らしいが、とくに目立つのはテリー・ボジオのドラムス。最初から最後までキレッキレである。
 UK、ミッシング・パーソンズのころからボジオの叩きまくるドラムスが好きな私は、快哉を叫んだ。

 もっとも、「ブレッカー・ブラザーズはペットとサックスが主役であるべき」と考える人にとっては、「ドラムスが目立ちすぎ」かもしれないが。

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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